忘れられたビニール傘

140文字では語れないことを

同人誌の言い訳

ブログ作ってみたはいいものの、案の定作るだけ作って「はじめに」を書いたら満足してそこから一切更新せずに1ヶ月以上が経ちました。日傘です。皆さま、このクソ暑い夏をいかがお過ごしでしょうか。

私は今、折角場所があるんだから何か書こうと思ってノートアプリを開いてんだけど、日記ってツイッターと違っていよいよ自意識との戦いって感じで、ぽちぽち文字を打ち込みながらなんか小っ恥ずかしくなってきているところです。チラシの裏に書き殴るだけならともかく、ネットにあげるとなると(読んでくれてる人がいるかは別にしてーーー今これを読んでる人は読んでくれてるんですね。照れますね)そりゃ取り繕ってカッコつけちゃう訳です。羞恥心でほっぺが紅くなるけれど、今更そんなことでもじもじする年頃でもないのでこのままいきます。

今日はこの春に勢いそのままに刷った同人誌のこと、喋りたいって言いながら結局何も喋ってなかったので今のうちに喋ってしまおうかと思います。

そう、刷ったんですよ、同人誌。ありがたいことにアンソロに声をかけていただいたことはあるけれど、自分で一から十まで生産するタイプのやつは人生で初めてでした。

タイトルはね「痛絶」

テーマは「鬼よりも鬼、悪魔よりも悪魔の御仏ノノとイライラとムラムラがチンチンに直結する男カンと只管人権を蹂躙される男クモオ」

初手それでいいのかって思ったけど、やっぱり処女作こそ勢いと趣味が大切じゃないかとアクセル踏んだ。これがうちのカンクモandノノクモウェルカムドリンクです。いいから飲め。

TLで散々喚いてるから知ってるだろうけど、私あの本で御仏による御仏御前レイプが描きたかった。一コマしかなかったけど、あそこサビ1です。御仏に犯される地獄産の男。神も仏もあったもんじゃない。

で、サビ2は?と聞かれると何が起こったか察したくせに何も言えないカンちゃんなんですよね。そしてそういうところの踏ん切りは甘いくせに性欲の方が吹っ切れて押し倒せばいいやってなるところ。あの男は自分の感情に名前をつけるのが下手そうなので、ほぼ全ての感情がチンチンイライラするに集結する。

そしてそんな2人に反抗するけど結局押し負けてしまうクモオね、最後はなにもかもを諦めて堂宇のシミでも数えていてほしい。クモオには諦念が似合う、いろんな意味において。

地獄から釣り上げられて、同じところにいたのに、お狐様のお戯れで一気に狸たち関係が崩れていく様が哀れで、そういうのが好きなの。

無色の3人のパワーバランスというか、イコールだったはずの狸たちのパワーバランスに不等号が導入される瞬間、そこが何度だってみたい。

なおのこと救われないのは、そのあと日常が日常として続いていくところです。そこは余韻として残したい。一度きりの不幸ではなくて、その不幸がずっと背中に付き纏っているもやもや感。日常の色が変わってしまって、でもどうすることもできずにまた明日を迎える感じ。このえもいわれぬ居心地の悪さが続いていくのが好きなんです。

というのを詰めた。詰め切れてるかわからないけど、個人的には頑張ったので良し。思い残したことがあるとすれば、狐に犯されているときの狸を嘔吐させなかったことです。いつかこの無念晴らしたい。

ところで、また同人誌作りたい気持ちはあるんだけど、あれ、どう考えても修論が終わった後の脱稿ハイに引きずられてできた原稿だったなって思うので、また何かしらの原稿が上がった後の開放感がないと描けないのでは?という気もなくはない。

はじめに

バンギャルでオタクで腐女子という三重苦の業を背負って生きている者です。
バンギャルと言うには情熱が足りず、オタクと言うには繊細さが足りず、腐女子と言うにはロマンスに冷めている節があります。

感情をリアルタイムで垂れ流せるのが大好きで、いつもはツイッターに生息しているけれど、やっぱり140文字では語れないことを語る場所が欲しいと思って今更ながらブログを開設してみたところ。

たぶん更新頻度は低め。